第7章 満月はキミと微笑う

「キミには関係ないでしょ？
さっさと中でボール追っかけてなよ」

シッシッと手を振ってやっと
追い払ったのに

〈蛍？翔くん？トビオくんも居るの？
マズイじゃん？！
また後でかけるよ（笑）
練習頑張ってね！〉

姫凪からの電話は
アッサリ切れた

切りたくないから追っ払ったのにな。

なんて。少しの不満を残しつつも

姫凪の元気な声を聞いて
僕は満足してた