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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]

第3章 些細な変化


『え!?あぁ!ゴメン…
勝ち負けとか気にしてなかったから』

「はぁ?試合だよ?一応」

『でも翔くん達とはこれから
仲間なんでしょ?味方同士に 
なるんでしょ??』

そうだけど…そんな事よくも
恥ずかしげもなく…

「キミねぇ…」

「月島!」

「?」

この声日向?
割り込んで来た声に振り向くと
日向が手を出して立っていた

「…何」

「試合の最初と最後に握手すんじゃん
今日の最初はしてないけどっ
それにこれから仲間だしっ
嬉しくねぇけどっ」

コイツもかよ。ホント
揃いも揃って…

『そーだよね!蛍くんと翔くんは
仲間だもんねー♡
いーよね!仲間ッて!ね?』

「そうそう!!ソレに………」

(お前知らねーの!?ちゃんと
【仲間の自覚】を持たないと
体育館から追い出されるんだぞ!)

僕に日向がコソコソ話す

「…君らが体育館出禁になったのは
主将の再三の注意を無視して勝手に
勝負始めた挙げ句
教頭のヅラをふっ飛ばしたたり
したからデショ?」

『プフー!!翔くんそうなの!?
超ウケる!!翔くんオモシロイーー!!』

日向の肩を叩きながら
布施がケラケラ笑って
日向はデレデレした顔して
挙げ句の果てに
僕の手を勝手に掴んで握手してきたり
なんかモヤっとする
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