第2章 赤葦
「え~そうなの?」
「あぁ」
ふと聞こえた声
それは聞き覚えのある声で
見てみれば
「まみと木兎さん」
彼らは幼馴染みらしい
「…………………………」
そのせいなのか部活でよく一緒にいるのを見る
「あ、京治くん!!」
愛しい彼女に名前を呼ばれる
「なんですか?」
平常を装って言う
「あのさ~この前の…」
といわれた質問に答えていく
ああ
今すぐ貴方をめちゃくちゃにしたい
わかってる
こんなのは
ただの嫉妬にすぎないことくらい
でも
耐えられない
まみの彼氏は俺だろ?
だったら
ほかの男と仲良くすんなよ
見てるだけで
吐き気しかしない
なぁ
「なるほどな!!ありがとな!!まみ!!」
ぎゅう!!
「!?」
木兎さんが彼女を抱きしめている
プツリ…
俺の中の何かが切れた