第5章 5 告白 #伊月俊
伊月side
日向に、が練習に顔を出さないから知らないか。と聞かれた。
残念だけど俺はどこにいるか知らない。
どうやら日向はを探しているらしい。
俺も日向の為に校舎を少しうろつく事にした。
しばらくして、一年の教室前を通ると、一組の男女が向かい合っている姿が夕日と一緒に見えた。
最初はこんな場所でいちゃつくな。とか思ってた。
けど、その女子に見覚えがあった。
伊月「……?」
女子はだった。
は、男子からの執拗な誘いを拒んでいるように見える。
しかし、男子生徒は、無理矢理を抱きしめ、制服を脱がそうとしていた。
伊月「なにしてるんだ!」
思わず声を出してしまったけど、そのおかげで、男子はを突き飛ばして走っていった。
『伊月先輩!ありがとうございます。』
の制服は乱れていて、下着が見えた。
尻餅をついた体制だから、太ももまで露わになっている。
伊月「いや、そっちこそ大丈夫?」
それとなく視線を逸らしながら訪ねる。
『はい、なんとか大丈夫です。』
は立ち上がった。が、少しよろめいた。
『きゃっ』
伊月「危ない!」