第5章 第2体育館
日向said
基礎練習をしている時にふっと1人の少女の顔が脳裏にうつった。小さい頃、よくうちに遊びに来ていたゆきねーちゃんの顔だ。
母さんにはゆきねーちゃんがバレーをやっていて、東京で注目されるくらいすごい選手であることも教えてもらっていた。
(元気かな?会いたいな……)
その時
ガラガラ~
清水先輩「みんなちょっといいかな?」
そういって話をしているといきなり清水先輩の後ろからなんとなく見覚えのある顔が出てきた。
日向「ん?」
名前を聞いたとたん、頭の中が真っ白になって理解出来なくなった。とにかく、話しかけたくて名前を呼ぶと彼女はこちらをむいて、目を見開いていた。
俺のことなんておぼえてな……
『しょ、翔ちゃん!?』
え?今なんて?え?覚えてくれてんの?
日向「俺のこと覚えてるの?」
そう聞くと、嬉しそうに
『う、うん……え?本当に本当に翔ちゃんなの?』
日向「うん」
俺はその瞬間嬉しすぎて頭真っ白になって気づいたらゆきねーに抱きついていた。
抱きついていることに気づいた瞬間、やってしまった嫌われると思ったが、ゆきねーは抱きしめ返してくれた。
「「「「「「「「「「「「えーーーーーーーーーー」」」」」」」」」」」」
え?