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誰も知らない。【気象系BL】

第2章 創造 × Yellow。


焦りと興奮で手が小刻みに震えて
上手くパッケージが破れない。
そんな俺を見て
大野さんがクスッと笑う。


「カズ、焦りすぎ(笑)」


ふうっ、と息を吐いて
何とか中身を取り出すことに成功し
そっと大野さんの中心に手を添えて
それをクルクルと根本まで被せた。


「ん。いい子」


猫にするみたいに
俺の顎の下をゴロゴロと撫ぜるから
思わず目を瞑った。


「ローション塗ってよ?」


俺はベッドに備え付けの引き出しから
残り僅かになったローションのボトルを取り出すと
ゴムを着けた大野さんの先端からそれを垂らし
まんべんなく広げた。


「ぁっ…!」


トン、と肩を押されてベッドに沈むと
左膝の裏を掴んで腹の方に引きつけられて
腰が浮いた。

蕾に当たる、大野さんの先端の感触。


「挿れるよ…?」


そう言うと返事も待たずに
グンッ、と中まで挿入ってきた。



「ああああっ!…はっ、ぁ、さとっ…!」


「すっげ…」



深く深く繋がって
身体の芯まで揺さぶられて
一つになれた喜びと幸せで
胸が一杯になる。



「こんな身体して…厭らしい子だね」


「違っ…!」



眉間にシワを寄せて額に汗しながら
顔を近付けてくる。



「何が違うの? 絡みついてくるよ?」


「だってぇっ…! さと、がっ…」


俺をこんな身体に仕込んだのは
あなたでしょ…?
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