• テキストサイズ

誰も知らない。【気象系BL】

第1章 葛藤 × Red。 Vol.1


俺は目の前の雅紀を
ギュッと抱きしめた。


「うん…」


躊躇しながらも抱きしめ返してくれた雅紀のその手の温もりは
何よりも温かかった。







「もう一度言うよ。
好きだよ、雅紀。」











それから数日後
俺は突然雅紀から呼び出された。


「しょーちゃーーーん♪」


1.5mほどの距離感で
取れそうなほどにブンブンと手を振る。



「だからさ、それ、もげるって(笑)」

へへっ。と笑う雅紀は
晴れやかな顔をしていた。




「ちゃんと、お別れしてきたよ。
そしたらね、『あっ、そ。』だってさ。
失礼しちゃうよね!」

雅紀が口を尖らせる。



「なんて言ったの?」





「これ以上泣きたくないから別れて!って言ったの。
二股なんかかけられてちゃ
俺の涙いくらあっても足りないから。って言ってやった!」




そっか…




「しょーちゃん、言ってくれたでしょ。
『俺なら、お前のこと泣かせたりしない』
って…」


それって、もしかして…






「好きだよ、しょーちゃん。
俺のこと、泣かせないでよ…?」


「雅紀…」

「しょーちゃん…」

「泣かせねーよ
約束する。
お前の笑顔は俺が守るからな。」
/ 181ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp