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誰も知らない。【気象系BL】

第21章 ネコ科のふたり


手足が長くてシュッとしてて
顔も性格もイイオトコだ、相葉さんは。
カッコイイのはとっくの昔に認めてる

子供みたいにはしゃいだり
可愛い一面があることも知ってる

なのに

腕を解いて見下ろした相葉さんの顔は
ほんのりピンク色に染まっていて
期待に潤んだ瞳をしていて
こんなに長く一緒にいたのに
ドキッとする程色っぽいと思うのは初めてかもしれない


『ニノ…』


微かに香る相葉さんのオーデコロンは
俺の好きな優しい香り


『もっかい、ギュッてして…?』


きっとこの人は寂しいんだ


『いいよ、ホラ』


腕の中で小さく丸まる相葉さんは
今にも消えてしまいそうなほど儚くて


『安心する…』

『うん、安心するね…』


だってずっと一緒だったんだから。
お互い誰よりも一番よく知ってんだから。
幼馴染みたいに心地良いんだから。


『好き…ニノ……』

『うん…俺も…、』


俺も、好き。

大好きだよ、相葉さん。
LOVEとLIKEの境目がこんなにも曖昧だったなんてね
なんか驚き

俺の下で嬉しそうに微笑む相葉さんのおでこに
チュッとキスをした
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