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誰も知らない。【気象系BL】

第21章 ネコ科のふたり


『そんなの関係ないよ!
大事なのはハートだよっ!』




いやいやいや
関係あるだろうよ。





『それとも何!?
ニノはエッチ出来なきゃ付き合う意味がないって言いたいのっ!?』

『そうじゃないけど…』

『けど?』


つい先日だ
彼氏と別れて(正確には振られて)失意のどん底にいる相葉さんを慰める為に一緒に飲み明かしたのは。

その時俺は何かしでかしたんだろうか?
いつも通り…だったはずだ
特別優しくしたわけでもなし
甘い言葉を囁いたわけでもなし

俺を好きになるポイントがどこにあったのか…




『好きになっちゃったんだもん。
今までも大好きだったけど、別の意味で好きになっちゃったんだもん。
自分でもわかんないんだ
ねぇ、どうしてだと思う?』




…こっちが聞きてぇよ。




『ニノは俺のこと嫌い?』

『んな訳ないでしょ』

『じゃあいいじゃん! ね?』



反論する術もなく、結局押し切られるような形で
俺は相葉さんと付き合う事になった
付き合うと言ったって別に何かが変わる訳じゃない
何するわけでも
ナニするわけでもないし、ね…
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