第20章 忍ばないぜ
「仕事場では言語道断!
プライベートでも人が居る所ではダメ!わかった?」
「…ハイ」
「声が小さい!」
「ハイッ!」
…そんなに怒ることないじゃんか。
メンバーは俺らの事知ってて温かく見守ってくれてるんだし。
唇を尖らせて上目遣いに奴を見上げた
「…」
「…」
何か言ってよ
できれば優しい言葉を投げかけて、その腕を大きく広げて『おいで』とかさ…
「ああいう事はさ、」
「うん?」
「誰もいないとこで人目を忍んでやってよ…」
赤い顔してプイッと目を逸らすから
オイオイ、それは反則技だ
可愛過ぎんだろっ…!
「うん、わかった。
これからはちゃんと忍ぶから」
でもさ
声を殺すお前も可愛かったよ?
「約束してよ?」
「うん、約束する」
とか何とか言いながら
一人、心の中でもう一度叫んだ
『忍ばないぜ!!』
うん、キマった☆ (ニヤリ
☆完☆