第20章 忍ばないぜ
狙った獲物は逃さない
大事なのはタイミングだ
ターゲットがシャワールームの扉を後ろ手に閉め
まさにシャワーのお湯を捻ろうとしたその刹那
―― バンッ!――
全裸で後を追って勢いよくそこに滑り込み
シャワーのコックを握るその手を押さえつけた
「何?! 何?!」
「セーフ…」
「はぁっ?!」
背中越し、首筋に顔を埋めると
甘いきな粉の香りがする
「スー… ハァ〜…」
「ちょ、やめっ…!」
「シッ…! 静かに。
皆にバレてもいいの…?」
慌てて口を噤んだのをいいことに
薄っすらきな粉味の身体を堪能させてもらう
「んっ、はっ…、」
家じゃとても出来ないきな粉プレイは
思いの外、互いを欲情させた
「んっ… 仕事場で…ダメ、だってば…!」
そんな事を言いながらも身体は正直な訳で
ペロペロと首筋を舐めながら下に視線を落とすと
そこに見えたのは、頭をもたげ始めた…愛しい人のジュニア君だった