第18章 花見こたつ de
「いいよ」
「へっ…?」
「撮りたいんでしょ?
一枚だけね?」
「ホントにっ?! いいの?!
やった!!」
あーもう、喜び過ぎ。
「じゃあ、じゃあ
ニノこっち来て?」
「えー、やだよ」
早く早くと急かす相葉さんに嫌がる素振りを見せながらも
中庭が真後ろに来る席にギュウギュウに詰めて座る
「ニノ! 撮るよ?」
「ハイ、ハイ」
インカメラにしたスマホを掲げると
相葉さんが俺の肩を抱き寄せた
「花見こたつ de〜?」
「…っ!?」
ー カシャッ ー
「…ばっか、お前っ…!」
「うひゃっ♡ バッチリ撮れちゃったもんね!」
スマホの中には
ほんのり赤い顔して俺のほっぺたにキスしてる相葉さんと
鳩が豆鉄砲喰らったような顔した俺が写ってる
「ニノ…? 嫌だった…?」
「別にっ…」
今なら素直になれるかな、
「…嫌じゃ、ないしっ」
相葉さんが俺を見て嬉しそうに微笑む
「んふふ♡
花見こたつパワーでニノちゃんも素直だねっ♡」
「ウルサイよっ!」
緋寒桜がハラハラと舞う
「もっとこっちおいでよ?」
「いいって!」
「もー、照れ屋さんっ♡」
花見こたつ de、
「もっかい、チューする?」
ちょっとだけ素直になれた気がする
「するか! ばぁーかっ///」
☆END☆