第14章 Triangle
Jr.の頃から兄のように慕っていた翔くんが
まさか俺を好きだなんて思ってもみなかった
流された…んだと思う
翔くんを抱いてしまったことで
生まれたまぁへの罪悪感
でも…
翔くんが俺を想ってる以上
まぁの片想いが実ることは無い
となれば
翔くんの気持ちを
ずっと俺に傾けておく必要がある
翔くんが俺に夢中になるように
もっと
もっと…
『良くやったね』
『うん、俺、頑張った…』
『ご褒美あげるよ』
『ホントに…? 嬉しい…』
『何が欲しい?』
『智くんが欲しい…』
『それはダメだよ
俺の心はニノにあるんだから
身体は貸せても心まではやれないよ
翔くんもわかってるだろ?』
『うん、わかってる…
ねぇ、智くん
今回の作戦
考えたのってニノでしょ?』
『さすが翔くん
察しがいいね』
『じゃ、智くんもニノからご褒美もらうんだ…?』
『そうだよ』
『ニノってよっぽど好きなんだね、松潤のことが…』
『ま、それもあるけど
アイツは嵐の中に“特別な二人”を作らせたくないだけじゃね?』
『ふうん…』
『その為ならニノは何だってするよ?
大好きな松潤に
翔くんを抱かせたりもね…』
『悪魔じゃん…』
『悪魔だね
俺達もね…』
奇妙な形のTriangle
その全ては
綺麗な五芒星を描く為の…
☆END☆