第14章 Triangle
『俺じゃダメか…?』
『……ごめんっ…』
『なぁ、まぁ…』
『ごめん、松潤』
こんなやり取り
何度したんだろう
「ふふっ。でね、…がさぁ………」
「マジで? ふはは!」
楽屋のソファーに二人並んで
仲良さげに身体寄せ合って話しちゃってさ
見せつけてんの?
何なんだよ…
ニノはイヤホンしながらゲームしてて
完全に一人の世界
リーダーは…見ないフリ、だろ?
いてもたっても居られなくて
俺はその場を乱暴に立ち上がった
「松潤?」
「打ち合わせ行ってくる」
悪ぃ、リーダー。
俺、アンタみたく大人にはなれそうもねぇよ