第12章 顔
ここに越してきた時
この部屋を翔くん部屋にしようと決めた
誰にも邪魔されることなく
翔くんが俺だけを見てくれる場所…
この部屋に居るだけで興奮する
まるでその目に犯されているかのようで
緩く勃ち上った自身を
ボクサーパンツの上からギュッと握った
「ああっ…しょ、くんっ…」
漏れる声を必死で抑えようと
左手で口元を抑える
それでも尚
右手の動きは止まらない
「んんっ…はぁっ、…翔…いいよ…俺の、翔くん…」
アダルト女優なんかじゃ抜けない
翔くんじゃなきゃ
「翔っ…も、イクよ…!」
扱く右手を
思いのままに加速させると
勢いよく熱を吐き出した
ガチャ ガチャ ガチャ
「まちゅじゅんー? 居るの?」
ドアの向こうで
眠そうなリーダーの声が聞こえた
☆END☆