第7章 灯油
私は如月雪菜。
今日はチョロ松と松野家に遊びに来ている。
何かするわけじゃないけど、一つのこたつを囲んで
みんな好きなことしてる。
いつも騒がしい松野兄弟だけど、まったり過ごすこともある。
私はこたつに入ってて、隣にはチョロ松がいる。
みんなに見えないように、こたつの中でそっと手をつないでみたり…
知らないふりしてるけど、チョロ松と目が合うと自然に笑顔になっちゃう。
あったかくて、幸せな時間…
なんだか、瞼が重くなって…
気付いたら寝ちゃったみたい。
チョロ松がそっと、どてらを掛けてくれたのは覚えてる…。