第16章 大運動会
観月「あ、ほら、二宮くんが来たよ!」
お姉ちゃんが指差す方を見ると、
和くんがこちらまで歩いて来ていた。
そして、私たちの前で止まり、歌い出した。
その瞬間、何かが切れたように
涙が溢れ出した。
二宮「♪楽しくても 苦しくても
もう僕らは会えない どんなに願ってても〜…」
真っ直ぐに私を見て歌っている和くん。
そうだね。もうすぐ会えなくなるね。
でも私は和くんのことずーっとずっと、
思ってるから。
「「10!! 9!! 8!! 7!! 6!!
5!! 4!! 3!! 2!! 1!!
ハッピーニューイヤーっ!!!!!!!」」
観月「今年もよろしくー!」
「こちらこそ、今年もよろしくお願いします!」