第13章 誰が好きなの?
私は誰が好きなんだろう。
いや、誰が好きなのかはハッキリしてる。
でも翔くんに言ったように
この気持ちを伝えよう、とか
そんなことは考えてない。
このまま…このまま…思ってるだけでいい。
着替えてリビングに戻ると、
大ちゃんがさっきのお魚を捌いていた。
「すごーい!おおちゃんはそんなことまで
出来るんだね!!」
なんでも器用にやっちゃう大ちゃん。
他のメンバーにはたまに敬語出ちゃうけど、
大ちゃんには標準語で素直に話せる。
大野「松潤と喧嘩でもした?
下から見えたけど、ニノも一緒だったね。」
手を止めて私に尋ねる。
「ああ、私が潤くんに嘘ついたから!
それでうるさかったから隣の部屋から和くんが…
って感じだよ。」
大野「ちゃんも嘘つくんだね笑」
そう言って大ちゃんはまた作業を始める。
「ごめんね。せっかく仲良くやってきたのに…。」
大ちゃんに聞くと、
潤くんは外に出てっちゃったみたいで、
和くんは二階のお風呂かな?
翔ちゃんは一階でシャワー浴びてるらしい。
まーくんはまだ帰ってないって。
まーくんに電話してみよっかな。