第13章 誰が好きなの?
シェアハウスに戻ると、
リビングには翔くんの姿があった。
櫻井「おかえりー。」
「ただいまです!」
新聞を読んでる。
麦茶でも飲もっかなー。
櫻井「俺にもちょーだい!」
私の動きを察してか、翔くんも麦茶を飲みたいと言ってきた。
「ここ置きますねー!」
テーブルに麦茶を置いて、
私もソファーに座る。
櫻井「ありがとー!今日相葉くんたちと一緒じゃなかったね?」
「あーはい。友達と話があって…。」
櫻井「告白された?とか?笑」
新聞をたたみながら言う。
「告白…えーと、返事をちゃんとしてきたって感じです。」
翔くんなら言っても大丈夫だろう。
櫻井「揉めたりしなかったの?」
「いや、友達としてこれからも
仲良くしていこうってなりました!
円満です。」
櫻井「そっかー。ま、よかったよかった!」
麦茶を飲みながら言う。
櫻井「ところで、ちゃんは
気になる人いないの?」
な、突然何をっ!?
「気になる人?」
櫻井「いや、芸能界入ったから
それなりに出会いの幅も広がったじゃない?
気になる人いないのかなーって!」
いや、いますけども!てか好きな人いますけども!
私は思い切って、翔くんに小声で、
「好きな人…います。で、でも!
この気持ちを言おうとか、そんな考えないんで!」
と伝えてみると、
櫻井「それってさ、俺じゃないよね?」
え…。
「……。」
突然の言葉に驚いていると、
大野「たっだいまー!」
大ちゃんがハイテンションで帰ってきた。