第8章 最初で最後のコンサート⑵
6人「「ありがとうございましたー!!!!!!」」
精一杯おっきく手を振って、
私たちはステージを下りた。
初日は大成功に終わった。
櫻井「ニノ、調子は?」
真っ先に和くんの心配をする翔くん。
そう言うとこ凄いなって思う。
二宮「大丈夫です。そんなに心配要らないですよ!」
この笑顔に騙されそう。
「和くん、ちょっと…。」
ちょいちょい、と呼んで聞いてみる。
「ほんとは痛いですよね?
我慢してるのバレバレです。」
二宮「…には敵わないな。
冷やしてきます。」
そういって、柔らかく微笑むと
アイシングしに行った。
それを横目で見ていたメンバー。
相葉「なんで言わないんだよ。」
松本「あの人は言わないよ。」
櫻井「まだ初日だし、これから長いから
できるだけサポートできるようにしとこう。」
大野「ニノはそういうやつだって、
おいらたちが一番よくわかってるしね。」
「みんな凄いな…。」
大野「いやいや、一番凄いのはちゃんだよ。
よく気付いたね。」
なんでだろ。気付いてしまったんだ。