第25章 収束への旅路
あれから何度となく達した後に、同時にどちらの穴も男のそれで責め立てられて、暫く息も絶え絶えだった蝶さんはというと…
『…一人にして』
「無理だな」
恥ずかしさに耐えられず、布団にくるまって出てこようとしない。
いつぞやに見たような光景だ。
『……なんで嫌にならないの、こんな子なのに』
「お前それまだ俺に言わせんのか?あんだけシてる時に言い聞かせてんのに…まだ足りない?」
それに、太宰さんにまで…
ポツリ、と、少女の口から言葉がこぼれる。
彼女は知っている、俺が太宰を嫌っていることを。
確かに、そこへ対する嫉妬でこいつを無理矢理抱きかけたことだってあった…その結果怖がらせもした。
しかし、やはり一番肝心なところが分かってはいないらしい。
「蝶ちゃんさぁ、…今日中也にただただ楽しまれてたってまだ気付いてない?この私まで駒のような扱いを受けて…」
『へ…、』
「…な?これだから可愛いんだよ」
「いや…うん、純粋過ぎて泣けてきた。蝶ちゃんもうこんな奴やめて私にしないかいやっぱり…まさかこいつがここまで徹底した変態だなんて思わなくて私も引いてるから」
手前にだけは言われたくねぇよ、とまた口にしてから、とりあえず蝶を布団から出させるべく話しかけ続ける。
「………いや、俺が妬かせちまったみてぇだし?仕方ねぇ上に俺が悪いんだが…太宰に張り合った結果だ、許せ」
『…え…?…ど、ういう…』
「要するに死ぬほど悔しかったんだよ、私と蝶ちゃんがイチャイチャしてたのが♡よかったね蝶ちゃん、必要以上に嫉妬してくれちゃったみたいだよ」
『………ッ、え…っ』
「「え、って……」」
少し間を置いてから、全力で布団をバサッと剥ぎ取った。
するとまた恥ずかしさに泣きながら、しかし顔を真っ赤にさせて、思考を停止させていた様子の蝶。
「…蝶?」
『!!!!?♡は、はい…ッ!!!?』
「なあ、俺が聞くのもあれだがなんでお前こんな奴に引かねえの??普通引くだろ…いや、引いてくれ頼むから、だからお前いいようにされちまうんだって本当…!!」
『引く、って…だ、って……わ、たしに優しくこう、するの…中也さん、だけだから…』
今度はこちらの思考が停止した。
何言ってんだこいつ、頭おかしいんじゃねぇのか。
本気でそう感じた。
『…女の子扱い、してもらえるの…嬉しい』
