第8章 07
頬に触れ 首を撫で、鍛えられた胸に指を這わせれば くすぐったい様な 思春期の頃に抱いたモヤモヤの様な なんとも言えない感覚に襲われる
ディ「……フッ///………ッ//(待て待てなんだよこのシチュエーション?普通逆だろ!!)」
傷の痛みさえ 快感に変えてしまいそうなさんの指の動きにディーノの腰がピクリと反応する
『少し、くすぐったい?大丈夫…すぐに良くなるから
ふんっ…ディーノってば 敏感…』
大怪我だというのに、ディーノの頭の中はもしかするとこのまま…などという男心が疼く
そのくらい今のさんには色気があり、数多の女性を抱いてきたディーノも太鼓判を押すテクニックがあった
ディ「…ンッ…//……フゥ…///(指でなぞられてるだけだぞ俺はティーンのガキか!?)」
さんが跨っている下半身がどうにかなってしまわない様に意識を集中させディーノは深く深く深呼吸をする
さんは胸部で遊ばせていた左手をゆっくり脇から腕へ滑らせ、その綺麗な顔をディーノの肩に近付け耳元で息を吸う
『いい子だ、とっても…いい子…』
そして縛り上げられた手首を優しく包みながら囁き
『そのまま…ヨッ!!と!』
ディ「…ンンンン゛!!!」
一気にナイフを引き抜いた