第4章 03
ーさんsideー
この学校はおかしい
いや、この街……それとも世界規模でおかしいのか?
とんだ超常現象で飛ばされる前の世界では 街で見かけるガキの喧嘩と言えば
虚勢の張り合いだったり 根性ある奴等はせいぜい殴りあったりってのが普通だったはずだ
少なくとも
パンツ一枚の少年が幼気な少女を投げ飛ばしたり
不良にダイナマイトをぶん投げたり
バット振り回して刀にしたり
そもそも中坊が街を支配してるなんてことはなかった
『やっぱ世紀末じゃねえか…』
恭弥が私を送ったクラスはとんだ問題児の集まりだと言う
とは言え私からしたら このクラスがと言う次元ではない気がしている
この街に来て5日
短い間に何がわかる?と言われようが 逆に短い間にこれだけの事を見せられたからこそわかる
まともじゃねえ と
『とんでもねえな…』
転入初日とはうって変わって 質問責めにあうことはなくなったが これはいわゆる孤立というヤツだ
別にそんな事を気にするほどメンタル弱くもねえし 寂しがりでもねえ
ただ 気に入らないのが
『なに?』
この目の前に立つ男とその仲間達である