第39章 『大切な日には』 【大野智BD記念】
【ニノ】
「ほら、行くぞ!」
「待ってよ、ケーキ、ゆっくり持って行かないと、台無しになっちゃうだろ~?」
「少しくらい大丈夫だって!」
俺は仕事終わり、相葉さんと合流して、
ケーキ屋さんに寄ったり、料理、受け取ったりした。
エントランスでもたもたしていると、
丁度松潤も車から降りて来た。
「グッドタイミ~ング♪」
「あ、松潤お疲れ!これ持ってよ~」
「え~、俺も酒、持ってるんだけど~」
嵐の3人が、エレベーター前で騒いでるから、
コンシェルジュが横目で見ていた。
「ど~も~♪」
一応、笑顔であいさつしとけ!!
「リーダー、待ってるかな~?」
「あの人、そうでもない振り醸し出してたけど、あれは相当楽しみにしてるよ!」
「大野さん、なんたって、俺たちの事大好きだからね~」
「俺たちもな♪」
「「ふふふ…」」
ニノが玄関の鍵を開け、
俺たちは中に入った。
「こんばんは〜…」
「お邪魔しま〜す…」
「大野さ〜ん…いないの〜?」
あんまり静かだから、
俺たちは恐る恐るリビングのドアを開けた。
「あ………」
「寝てるのか〜」
「凄い料理があるよ!」
テーブルの上に、
所狭しと並べられた手作りの肴と、
眠っている大野さんの顔に…
胸が少しちくんとした。
「……ごめんね、遅くなっちゃって…」
そう言って俺は、大野さんの頬の
涙の跡を撫でた。
「……どうする〜?」
「起こす?」
「う〜ん…、よく寝てて可哀想だよね。
それにさ、これ見てよ!」
松潤が指差すところには、
ビールの缶が3つ、転がっていた。
「ねえ、じゃ、起きるまで、
これ食べて待ってようよ♪」
……………俺たちは、翔ちゃんを待ちつつ、
大野さんが作ってくれた鮪尽くしを食べ、ワインも開けた。
待ってた彼をほっといて、
なんだけどね…(^^;