第38章 『はじめのいっぽ』大野×櫻井、相葉×二宮
「…あの、それ、貰うよ…」
「あ、ああ、うん…つ~か、まだ入ってなかったの~?」
「い、今から入るよ!」
「うん、ごゆっくり~♪」
智くんはニッコリ笑ってドアを閉めて行ってしまった。
ダメだ///(;・∀・)
俺、こんな緊張するの久しぶりで…
着ているものを脱いで、
風呂に入った。
一応……
粗相のないように…
身体の隅から隅まで。
なんなら、隅どころか奥まで///
綺麗に丁寧に洗い上げた。
……こんなもんかな?
湯船に浸かってみたけど、
やっぱり落ち着かなくて…
…………(´-ω-`)
ダメだ!もう出よう。
いろいろ考えてたって仕方ない!
なる様にしかならないんだから…
覚悟を決めて?
決心して?
……どんな言葉を使っても、
何かそういう風に聞こえてしまって(-"-)
ふと見ると、風呂の大きな鏡に、
自分の全身が映った。
何も身に付けていない…
↑風呂に入っていたんだから当然…
素っ裸の俺…
今更だ。
何度も見せたことあるし、見たこともある。
まあ、見たって言ってもチラッとで、
見せっこした訳じゃない、けど…
↑当たり前です!
今夜…俺…
智くんと………
ゴクリッと、俺の喉が大きな音を立てた。
智くんが持ってきてくれた、真っ白なバスローブに身を包み…当然下着も履いて。
……当たり前かっ(≧▽≦)
智くんの待つリビングへ戻った。
「俺も、急いで入ってきちゃうね!!」
「うん…いや!ゆっくりでいいよ…」
追いかける様に発した俺の言葉は、
浴室のドアを閉める大きな音にかき消された。
………ちょっと、落ち着かなきゃ!
これじゃ、持たないよ…俺…
明日本番なのに。
冷蔵庫から缶ビールを出して、プルタブを引いたその瞬間、携帯が、テーブルの上で震えて、
俺は驚いて跳び上がった。