第38章 『はじめのいっぽ』大野×櫻井、相葉×二宮
マネやホテルの人たちが出て行ってしまうと、
部屋の中には俺と智くんだけになった。
一気に緊張する!!
それこそ昔はこんなこと、よくあったのに…
一緒の部屋に3人、なんてこともざらだったし、
冗談抜きでダブルにメンバーと二人で…
何て言う地方ロケも、普通だった。
まあ、もちろん何にもなかったんだけどね~
「翔ちゃん…来て!」
窓辺で呼ぶ、俺の恋人…
自分で言って赤面する///(≧▽≦)
↑言ってはいないけど…
ゆっくり智くんに近付くと、その向こうの大きな窓からは、札幌の美しい夜景が一望出来た。
「すげぇ~…」
「ね~…」
言葉を無くしてしばし見惚れる俺の肩を、智くんがぐっと引き寄せた。
ドッキーーーン//////
し、し、心の臓が…(;・∀・)
「翔ちゃんの部屋に夜這に行く必要なくなった」
「よ、夜這、って…」
「んふふふ…」
至近距離過ぎて、智くんの顔が見れないよ~
もう、どんな顔してこんな余裕ぶっこいてるんだよ~?
「ご飯…何時だっけ?」
「えっ??ご飯?…ああ~、えっと…8時半だよね?」
「じゃ、後30分か~…なんもできね~な🎵」
なんも…??なんもって…
なんかする気でいたのかな!?この人。
俺、コンサート中はそういう事にもなんないだろうっ、て思ってたから、何も準備してないよ!!
あ、なんもって、心の準備ってことだよ!!
↑言い訳するところが怪しい
「じゃあ、ひと休みする?荷物も出したり…」
そう言って離れようとする俺の肩を、
凄い力で引き寄せて、
不意に、唇を押し当てて来た。
(うっ、嘘っ!?)
またしても不意打ち///
ちょっとさ、今からするよ?
とか何とか、断って欲しい…よ…
「…んっ…んん…」
貪る様な激しいそのキスに、
息をするタイミングを失った俺は、一瞬フラついた。