第36章 『夏だ!山に登ろう!』〜大野×二宮〜
俺は、自分たちがやっている番組の企画で、とんでもないことをする羽目になった。
とんでもない事って、何かって?
…まあね?
普通なら、そんなに驚くことでもないのかもしれない。
現にさ、相葉くんなんか、
「やった~!!俺行きたかったんだよね~」
ってな具合にノリノリだし。
松潤も、
「天気いいといいよね~?雨降ったら最悪じゃん!」
……あれは、満更でもない時の顔だ。
翔ちゃんに至っては、
「前に岡田くんと行ったとこより、少しきついくらいなのかな~??まあ、楽勝でしょ♪」
って…余裕の顔で新聞を読んでいる。
頼みの綱の大野さんまで、
「片道2時間??そんくらいなら、いけるよね?
ねっ!ニノ!」
……俺に振るな、俺に(-ω-)/
大野さんの言葉で、さっきから黙っている俺に、
他のメンバーの視線が一斉に集まった。
「ニノ、どう?行ける~?」
翔ちゃんが心配そうに俺の顔を覗き込んだ。
……どうってさ…
これって、仕事でしょ?
断われるなら、断るけどさ…
……不可能なんだよね?
だったら、行くしかないじゃん…
ヤだけど…
ものすご~く、ヤだけど。
こうして、俺は…
俺たちは、番組の2時間スペシャルの企画として、
5人で山に行くことになった。
山に行くって言っても、お弁当持って、
楽しくハイキング♪…じゃないやつ…
だって今もほら、
持ち物とか、準備とか、コースなんかを、
念入りに打ち合わせしてる…
登山ガイドがふたりも着くんだって…
マジで本格的なやつじゃん(''◇'')ゞ