第32章 『小人のくつや』~大野×二宮~
「誕生日、おめでと...」
風呂でかずを綺麗にして、
ついでに一緒に風呂に入って。
かずは溺れちゃうから、俺の両手のひらの中でお湯に浸かった。
「ありがと、かず。誕生日に、こんな可愛い恋人出来た♪」
「こ、恋人?」
「そ♪かずのこと。俺の恋人...」
「なんか、エロいな、その響き...」
「いやなのぉ~?」
「別に~?イヤ、ではないけどさ...」
ちっさいくせに生意気な、俺の可愛い恋人。
37年生きてきて、いいことあった...
母ちゃん、産んでくれてありがとう♪
それから...
俺は小さな恋人と一緒に暮らし始めた。
かずと一緒に作る靴は、飛ぶように売れて、俺はもう貧乏なくつ屋じゃなくなった。
店も少し大きくして、部屋も、かずが住みやすいように改築した。
かずと俺...
二人で過ごす毎日は、本当に幸せだった。
そう言えば、友達の友達が、小さくなってしまった自分の恋人を元に戻したって言ってたっけ。
何でも、中国の山奥に、そんな薬を作る仙人がいるとか...
そんときは、俺に関係ないと思ってたから、半分しか聞いてなかったけど。
今度、かずを連れて行ってみようかなぁ~..
かずが大きくなったら、ホントに恋人みたいに、手を繋いで歩けるし。
それからエッチも...
まあ、それは、どうでもいいんだけどさ。
↑ホントはそっちが重要なくせに( ・ε・)
「智~、ちょっと来てよ~♪」
「はいはぁ~い、何~、かず...❤」
むかしむかしの
お話です....
【 おしまい 】
昔なのに、ナノッ◯スとか、エバ◯とか、
そんなのあるか~(^-^;
し~らないっと❤