第29章 Happiness~櫻井×二宮~
マンションに着くと、靴を脱ぐのももどかしく、ドアが閉まる前にかずの身体を抱き竦めた。
少し乱暴に唇を奪うと、
直ぐにかずの方から舌を差し込んできた。
......かず、好きだよ...
誰にも渡さない///
俺だけのものにするんだ...
もう、他の奴になんか...
指一本触れさせたくない///
玄関の壁にかずの両腕を縫い付けて、
俺は、その熱い咥内で舌を躍らせた。
「...ああぁ...翔さん...好き...んっ」
獣の様な激しい口づけは、一気に下半身に熱を運ぶ。
それを誇示するように押し付けると、
かずのも、しっかり分かるほどに形を変えていた。
「...欲しい...かず」
「ああ...翔さん...俺も...」
手のひらで、その愛しい塊をそっと包むと、
「でも...先にシャワー..させて...」
潤んだ目でそう言った。少し恥じらうその風情が堪らない...
「じゃ、一緒にしよっか...」
脱衣所で俺たちはお互いの服を剥いでいく。
少しずつ晒られていく、かずの白い肌...
それは陶器のように滑らかで、美しかった。
お互いに、何も身に付けていない状態で向かい合うと、その真ん中で緩やかに主張を始めたソレラが、顔を突き合わせていた...
......なんか、テレる...
ふたりで笑いあって、身体を寄せ合って風呂場に入った。
「俺が、洗うよ...」
「え~っ、じゃあ、洗いっこ、しましょ~♪」
秘密の悪戯をするみたいに、そんな行為は妙に甘ったるくって、くすぐったかった。
泡の着いた手でお互いの中心を包む頃には、
さっきと違って、もうすっかり上を向いていた。
かずが誘うような熱っぽい目で俺を見る...