第28章 『抱きしめたい』~松本×相葉~
【 智side 】
今日もイチャイチャしてるよ...全くさ。
少しは周りを気遣えっつ~んだよ///
もう付き合い始めって訳でもないんだしさ。
そろそろ落ち着くかと思ってるんだけど...
そう...
去年の誕生日に、俺たちのプレゼントとして松潤を相葉くんのマンションに運んで。
やあ~...あれは大変だった。
重いしさ。何よりも、大きな箱をマスクの男3人で台車に乗せ、こそこそ運ぶ姿は、もう犯罪者だったよ...
でも、そのお陰で二人は晴れて恋人同士になって♪
予想通り、人目も憚らずなとこがあって、
正直周りにばれないかと、ときどき冷や冷やしてるよ。
「相葉くん❤これ、食べてみて~、超旨いから」
「え~、俺今手が離せないんだよね~」
...手が離せないって、ゲームしてるだけじゃん!
「もう、しょうがないな~...はい、あ~ん❤」
携帯の画面から目を離さず、隣の松潤には目もくれず、相葉くんは松潤の手からシャインマスカットを食べた。
「どう~?」
「うん!凄い瑞々しい♪もっと!」
「またかよぉ~、はい!!」
一気に大粒のブドウを2個入れられた相葉くんは、
「ちょっと~、一個ずつにしてよ~...」
とモゴモゴ...
それを見た松潤が、隣で腹を抱えて笑っている。
.........(/o\)
あ~、もう見てらんないよ、ホントに。
気になってチラチラ見てる俺とは対照的に、
ニノは全く聞こえないし、気付かないような素振りでゲームに没頭してる。
流石だよね...
そしてそこに、翔くんは入ってきた。
取材をしてきたとかで、いつも早い彼が今日は最後で。
「おはよ~...やあ~、外暑かったよ~!!
って...しっかし、ここも熱いな...」
翔くんは苦笑いした。