第27章 『番狂わせ狂詩曲』~大野×櫻井~
感じたことのない、ズクンズクンとする痛み...
3日ぶりに出す時って、もしかしたらこんな感じなのか~?俺、便秘の経験ないから、分かんないけど。
...智くんのを、便秘のナニと比べたことは、内緒にしよう...
暫く、動かないでいてくれたから、
その異物感にも慣れ、痛みも薄らぎ...
後に残ったのは...
俺の中で感じるドクドクいう『さとしくん』と、それを感じることの、何とも言えない、何というか...
不思議な...幸福感...
汗ばんだ肌は、吸い付くようにしっとりと合わさり、抱き締められて、なんだか、幸せなんだよな...俺..
あり得ないのに...
すると頭を上げた智くんが、俺のこと見つめて、そして、そっとキスしてくれた。
今度は触れるだけの、優しいヤツ...
それだけのことで、鼻の奥がツンとして、不覚にも涙が浮かんでしまう。
......目の前にいる彼が...俺の知ってる智くんじゃないなくて...汗で光る腕や胸が...
堪らなく...綺麗で、男で、
そして、そんな彼が...愛しい...
黙って俺を見つめる智くんの顔は、少し苦しそうで。
その理由を俺は知ってる...
だって、俺も同じ男なんだから...
「動いて...いいよ...」
「ほんとに?痛くない??」
「...痛いけど..動かないと...終わらないじゃん...」
「俺的には、終らなくても...このまんま、入れときたいくらい...」
「や、ヤダよ!!広がったまんまになったら、どうしてくれるんだよ!」
「広がった、って...翔くん、何それ~ウケる~...」
智くんはそう笑って、
「じゃあ、遠慮なく..」
と、ゆっくり抽挿を開始した。