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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第27章 『番狂わせ狂詩曲』~大野×櫻井~



「なんだよ~、DVD探すんじゃなかったのかよ~?」

気まぐれな彼らしい、と笑いながら、俺はテーブルにトレイを置いてラグに座った。

「コーヒー入ったよ...」
「あ~、う~ん...」

智くんが漫画を読んだままだから、俺は一人でコーヒーを飲んだ。

あ、うめっ...

まあ、ふたりで過ごす時も、大抵は俺たちはいつもこんな感じで、
話しがすごく盛り上がることもあれば、一緒に居ても、お互いそれぞれ違うことしてたり...

兄弟みたいなもんかな~...付き合い長いしね...


俺は携帯でゲームでもしようかと起動させると、不意に智くんが、
「翔くん...この間、翔くんが見ていたDVD、あれ、貸してよ~」

!!!!

俺は危うく、コーヒーを吹き出すところだった!
あっぶね///

急に何を言い出すのかと思えば、全く...

「な、何だよ、急に~..」
「いいじゃん、昔は、貸しっこしたじゃん!そう言うやつ...」

いや、そうだけど...
でも最近は、そんなことしてないし...

「なんならさ、今、観よっか~?二人で」

「はあ~!?ヤダよ!!そんな、高校生じゃあるまいし...」

「俺さ~...」
そう言いながら、智くんはさっと起き上がって背中から、俺に腕を回してきた。


...えっ...嘘だろ??


「ねえ~、翔く~ん...俺あれからなんかおかしくってさ...
翔くんの、シテるの、見てから...
...内緒だけど、あの翔くん思い出して、自分で抜いちゃった~♪」

「ぬ、抜いちゃった、って///」

智くんが、俺の首に顔を埋めてきた。

全身を、電流が駆け抜けた。


.....何が起きているのか分からない。

ふざけるなよ~...って腕を振り解けばいいのに、俺は固まったまま、動けないでいる...

動けない、んだ...


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