第24章 『恋人たちの棲み家』〜相葉×櫻井〜
「翔...俺、もう...」
雅紀が、俺のせいでイキそうなんだって、そう言う。
俺が、雅紀を気持ちよくしてるんだ...
それが嬉しくて、俺も自分を擦る、手のスピードを上げた。
一緒に気持ち良くなりたい...
そんなこと、出来るかな...?
「翔...一緒に、イこう...」
雅紀が俺が今、願ったことを口にした。
「うん、一緒に...一緒にイキたいよ...」
雅紀は、俺を突き上げるスピードを上げた。
俺も、それに合わせて扱く...
雅紀が入っている俺の後ろと、
俺が擦る俺自身から、クチュクチュという卑猥な音が響く。
その音に...俺は最高に興奮して...
「ああっ...まさきぃ...もう..出ちゃいそう...」
「俺もだよ...一緒に...」
俺は、生まれて初めて、愛を感じながら抱かれた。
好きな人に大切に抱かれることは...
こんなに幸せなことなんだって、初めて分かって、嬉しかった...
「俺の中で...雅紀がドクドクしてる...」
「...翔...もう最高に気持ちよかった...ちょっと無茶しちゃったよね?...大丈夫?」
雅紀の綺麗な瞳が、俺のこと覗き込んでる...
俺は彼の首を引き寄せて口づけた。
「雅紀...ありがと...抱いて、くれて...」
素直な...
飾らない俺の気持ち...
俺...雅紀にとって必要だよね?
側にいてもいいよね?
「翔...ずっと俺の側に居てね...」
雅紀が言った。
俺の心の声が、聞こえたみたいに...
俺が欲しい言葉を、真っ直ぐ伝えてくれた。
嬉しくて...ただ嬉しくて...
涙が後から後から溢れた。
俺って、こんなに泣き虫だったんだ...