第4章 『Crime and Punishment』 ~?×?~
「櫻井さぁ~ん、お身体拭きますね~」
「......」
俺の病衣を剥ぎながら、看護師が言う。
「ホントに...綺麗な顔だなぁ..
目を開けたら、どんな何だろう...」
看護師は蒸しタオルで、俺の身体を
隅々まで拭きあげていく....
「……こんなに綺麗なのに、
寝たきりなんて……」
そう言いながら、俺の脚の付け根を
指でなぞった。
………やめろ……俺に…触るな///
ソコを脱脂綿で拭いていた手が、
緩やかに上下に動く……
「……櫻井さん.…俺が、シテあげるよ…
意識なくったって……たまるでしょ…」
……やめてくれ…触らないでくれ……
「……ほら、おっきくなってきた♪
直ぐに出してやるからね〜
……櫻井さん…」
………やめろ……
俺に触るな……
………誰か、助けてくれよ……
………潤…………………雅紀……
静かな病室の中で、
くちゅくちゅという、
粘着質な音だけだけがして、
それは段々と激しさを増していく………
………触るな……頼むから………
……触らないでくれ/////
……や…めてっ……ぁっ…/////
「たくさん出たね~、櫻井さん……
また、今度も俺が抜いてあげるよ〜」
……………………
看護師は、俺に新しい病衣を着せて、
部屋を出ていった……
…………身体中、どこも動かなくっても、
涙って、溢れるんだな………