第3章 『濃厚プリンな深夜』 ~二宮×大野~
......智...好きだよ。
愛しい人の剥き出しの背中に、
そっと触れるだけのキスを、
何度も繰り返して、
おれは、そう囁いた。
............
『......ぐぅzzz』
智からは、返事の代わりに、
可愛い寝息が聞こえた。
俺は、眠ってしまった彼の中に、
もう少しだけ入っていたくて、
そのまましばらく、
彼の華奢な身体を抱き締めていた。
...いくつになっても、
子どもみたいなこの人と、俺はこれからも、
ずっと一緒にいるんだな...
そう思うことが、
幸せで...
そして、なんだか、くすぐったかった...
『分け合いたい』って、君はそう言ったね。
『悲しいことも、辛いことも、
分け合っていきたい』って......
ホントはね。
そんなこと言われて、
涙が出そうだったんだよ。
『苦しい時は、助け合って、分け合って...
楽しいことも、嬉しいことも、
一緒に喜び、噛みしめていこうか...』
俺は、すっかり眠ってしまった彼に、
そっと囁いた。
「これからも、どうぞ、
よろしくね♪」
【 おしまい 】