第17章 『誰にもあげないよ!』scene2 〜大野×松本〜
【 潤side 】
愛し合った後の気だるさは、
魔法の媚薬にも似て、
俺の身体を、奥からじわじわと熱くする。
好きな人と、ひとつになれる幸せ...
この人に抱かれるようになって、
初めて知った気がする。
ドームのメインステージで、
誰も真似できないようなステップを、
軽やかに踏んで魅せる.....
俺から言わせれば、天才..?
いや、もう実際『神』でしょ?
そんな彼に抱かれる喜び。
出来ることなら、ずっと、このままでいたいよ。
外に出さないで、俺だけを見てて欲しい....
....だけどね。
「潤...見て..スゲー出た♪」
....そう、スゲー出た...
ってちが――――う////
智は、嬉しそうに白い液体の入った半透明のゴムを顔の横で持って見せた。
.........(--〆)
まあ、可愛いからさ...許すけど~(*´з`)
↑結局何しても許しちゃう人...
「智...いいから、それ捨てて...」
ベッドの上。
運動し終わった後のような、爽快感とは、少し違うけど。満たされた幸福感に、俺は目を閉じた。
汚れたシーツは日立の洗濯機の中に放り込んだ。
明日の朝には、綺麗に乾いてるはず。
...まあ、そんなことはどうでもよくて///
凭れた智の胸は、もう、ツルツルのシルクで覆われ、ひんやりと心地いい。
「ごめんね、潤...あっさりとヤッて、
直ぐに寝かしてやるつもりだったのに...」
「いいって...だって、俺もまあ...ね~...」
盛り上がった後は、
ちょっとだけ気まずさもあるというか、恥ずかしいんだよね...
智は、少し笑って俺の髪を撫でた。