第17章 『誰にもあげないよ!』scene2 〜大野×松本〜
【 智side 】
東京、2日目のコンサート。
今回も潤の作ったステージは、
なんつーか、また上にいってる...
...マジで、凄いよ...
毎回毎回、色んな新しいものを見つけてきて、演出に取り入れていく。
ほんと、頭の中どーなってるんだよ///
って聞いて、なんなら、開いて見てみたい。
プロジェクションマッピングを駆使した映像で、何でも出せるから、と、俺のソロに注文を出した。
俺だってさ、細かい構成を考えるのは無理でも、こんな風にしたらどうかな?的な、アイディアくらいは出せるし...
まあ。
そんなこんなで始まったツアー。
今日も東京ドームは超満員。
いつも通り、潤の掛け声で定刻通りに始まったコンサートも中盤。
曲の途中で、いつものファンサービスのつもりで、潤が俺を背中から抱える形で歌う。
当然、客席からは悲鳴なのか歓声なのか、どちらとも言えない黄色い声が飛ぶ...
...まあ、いつものこと。
ちょっと迷惑そうな顔して見せるけど、
実はすげ~嬉しい❤
耳元で歌われて、思わずゾクゾク総毛立った。
もう///その色気、止めてくれよな~(*´з`)
次に絡んだ時、耳元でこっそり言ってやった!
「さっき、潤のせいでちょっとだけ勃った」
「バッ//////」
って...真っ赤になる潤...か~わい❤
してやったりの顔で、唇を突き出してやったら、潤は一旦近付いてきて、ふんっって、顔を背けた。
何だよ~...思わせ振りなことして///
↑当たり前です!!
そんなこんなで、熱気と歓声の中、
東京2日目が終わった。
「お疲れ~♪」
「イェ~イ!!」
スタッフやジュニアの子たちとハイタッチで、
控室に向かう。
すると急に...
影から、俺を引き込む手が...