第2章 『君が好き』 ~松本×櫻井~
いつもはちょっとオラオラな、
男子校のノリが抜けない感じの翔くん...
面倒見がよくって、
頭が切れるから、俺たちは彼に頼ってる。
他の4人は、翔くんに全幅の信頼を寄せて、
嵐は、嵐として成り立っている。
バラエティー番組も、彼がいなければ、
上手くトークを回すことだって、
きっとできない...
そんな『頼れる男 櫻井翔」
それが、俺の彼氏...
そして、俺の前では、とびっきり可愛い顔で甘えてくる。
Jr.の頃から、ずっと憧れだった。
頭がよくって、みんなのファッションリーダーで。
(まあ、今でこそ、ぼろくそに言われてるけど...)
俺だけじゃなくて、翔くんに憧れてるやつは、
たくさんいた。
...そんな翔くんを、俺は今、独り占めしているんだ。
「翔くん❤」
身体を離し、顔を覗き込むと、
君は少し笑って、
「潤❤」
と答えてくれた。
ずっと、この人の側に居たいな...
この先も、こんな笑顔を、
隣でずっと見ていたい...
「...愛しているよ」
そんなくさいセリフにも、
「俺も..愛してるよ、潤...」
彼は、ちゃんと真面目に答えてくれる。
.........
幸せで...
死んじゃいそうだよ...
サンルーフからは、満開の桜...
そして、抜けるような青空...
来年もまた...ここに来ようか...
...遠くから、
鉄橋を渡る電車の音が、
風に乗って、聞こえてきた...
【 おしまい 】