第11章 『アザリア』~松本×櫻井~
【潤side】
.........
あっ、帰ってきた...
今日は仕事が1つキャンセルになったから、
翔のマンションに来た。
LINEしようって思って、止めた。
いきなり来ていた方が、
びっくりするしさ、
嬉しいでしょ~?
鍵の開く音がしたから、
俺はソファで、寝たふりをした。
まあ、実際にウトウトしちゃってたんだけど、
無防備に、寝顔で彼を迎える...
まあ、ちょっとした、
悪戯心、ってやつかな?
「ただいまー?」
俺が返事をしないと、
そのままリビングに入ってきて、
翔が俺の顔を覗き込んだ。
......目を閉じてたって感じるよ...
翔の熱いまなざし...
見つめられて...
俺の心臓が、勝手に心拍数上げやがるから、
もう寝たふりなんかしてられなくなる。
『今起きました』の芝居をしながら、
彼の目を見た...
...いつもそう...
なんて綺麗な目なんだよ...
「手、洗ってきなよ。翔」
そっけない振りして彼を追いやってから、
俺は胸の前で、拳を作り、
ぎゅうっと心臓に押し当てた...
......慣れない...
いつまでたっても、あの目にヤラレル///
俺の恋人は、
天使よりも綺麗で...
そして、可愛い...
男くさくて、オラオラな姿は、
外向きのもので、
俺の前ではいつも、可愛すぎて...
いつまでたっても、
俺のことドキドキさせる...
櫻井翔...
君が好きだよ...
着替えも済ませて、
彼が戻ってくるのを、
俺は相変わらず、眠い振りをしながら迎える。
俺の、
こんなところ、
翔が好きだって...
俺分かってるからね(^^♪