第10章 『ささのはさらさら』~松本×大野~
すると、先生は、
大野「雲の上は晴れてるんだから、
きっと、会えてるんだろうなぁ...
一年ぶりにねぇ..♪」
ゆっくりと、俺の肩にもたれ掛かる先生...
風に揺れる薄茶の髪から、
ほんのりいい匂いがした。
「1年会えないなんて、俺は、やだな~
...そんなに、我慢できないよ、絶対...」
大野「若いな~..松本は...」
そう笑う先生の顔を、
覗きこんだ俺は、その目を見つめ、
「若いですよ~!...我慢なんか、
1日だって、できないし...」
先生は、俺の目を見返してから、
いたずらっぽく笑って、
大野「俺、松本に着いてけるかなぁ~?」
と言った。
「...試してみます?
最初に、その松本、っていうの、
止めてもらおうかな?
...名前で呼んでよ♪...さとし❤」
大野「いいよ♪...じゃあ、潤...❤」
「智...」
大野「潤...」
今度は。俺から先生の唇に、
自分の唇を重ねていった。
そして、薄く開かれたその間に、
自分の舌を捩じ込んだ...
それを迎えて絡めてきた先生のそれは、
ビックリするほど熱かった。
......ほらね..
我慢なんかできない、
そう言ったでしょ?
先生とのキスで
熱を集める、足の付け根。
先生の咥内を味わいながら、
この後、どうしようかと...
流石にこのままここで押し倒すには、
なんの準備もないし、
コンクリート、痛いし....
考えを巡らす俺に、
先生が言った。
大野「...俺んち、行く?...潤❤」
潤んだ目で、そう言う先生に、
俺はその目を見つめたまま言った。
「....いいけどさ。
...智ん家まで、持つかな~♪」
【 おしまい 】