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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第8章 『いつも貴方がいた』 その後のふたりの生活① ~櫻井×二宮~


5分じゃとても着替えられなくて...

だって、下着とか...
何、この羽って...?

俺は、何とか一応、翔さんご所望の、
『ティンカーベル』に変身し、
リビングへ戻った。

そこには、ピーターパンが待っていた。

櫻「...カズ...かっ、可愛い...」

口を開けて、立ち尽くす彼の前で、
俺は猛烈に恥ずかしくなって、俯いた。


櫻「こっち来て、よく見せて」

イケメンピーターパンが、
渋々近づいてく俺の両肩をがっちり掴んだ。


櫻「やっぱりね♪思った通り...
絶対似合うって思ったんだ!」

「似合わないよ...スカート短いし...
俺、33だよぉ~?羽ってさ...」

俺のボヤキは無視して、
彼は俺を一回転させて、全身を舐めるように、
見る...キラキラした大きな目で...

「見ないで!!」

櫻「そーだ!写メ撮ろう、写メ!!
...携帯携帯..っと」

嬉しそうな翔さんは、
俺の写真を何枚も撮って、
自撮りでツーショットも撮った。

仕方ないから、ちゅうのも、
撮ってやった(-"-)


...俺は、さっきから気になっていたことを彼に聞いてみた。

「いいけどさ、ピーターパンの相手役って、
ティンカーベルなの~?」

櫻「違うの??
...まっ、その辺はいいでしょ?」


そう言いながら、俺の顎を持ちあげ、
キスする気満々で来たから、

何だか、ちょっと癪でさ、
俺は顔を反らせて言ってやった。

「そもそも。ネバーランドの主役が、
こんなことしていいのかよ...」

ってね。






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