第8章 『いつも貴方がいた』 その後のふたりの生活① ~櫻井×二宮~
【二宮side】
夕べは遅かった。
帰ったのは深夜1時を回っていた。
本とはね。
日が変わったら、メッセか電話でもくれるかな?
って。そう思って期待してた。
事実、相葉くんや松潤は、
あの大野さんでさえ直ぐにLINEくれたから。
でも、翔さんからはなくって...
帰ったら言ってくれるのかな?
って思ったけど、その翔さんはいなくって。
飲みに行くのを知ってたからさ、
仕事ならしかたないなって思うけど...
俺のこと忘れて楽しんでたわけ~?
って...
恨み事の一つも言ってやろうかって、
帰ってくるのを待ち構えていたけど...
昼近くなって、
...まあ、それまで放置なのも、
どうかと思うけどさ...
血相変えて帰ってきた、
顔を見るなり、『おめでとう』
って、そう言ってくれたから...
理由を聞いて、許してやるかな?
って、
俺にしては珍しく寛大で。
まあ、妻の余裕?
とでも申しましょうか...
でもさ。
翔さんが語った一夜の過ちは、
そんな自信たっぷりの俺にとっても、
正直衝撃的なものだった。
『おめでとう』の後。
靴を脱いで直ぐ、そのまま玄関で土下座した彼は、
櫻「カズ!ごめん!!夕べは酔って、
かめんとこに泊まったんだ...」
「えっ??かめって...あの、かめ??」
櫻「そう...亀梨和也...
飲みの席で、これからのこととか、
相談受けていたのまでは、覚えてるんだけど...」
「記憶がないの?」
櫻「...うん...全く..気が付いたら隣に寝てて...」
...嘘でしょ?
一緒に寝たってこと~??
はあ~??
...あり得ないんですけど((+_+))