第8章 『いつも貴方がいた』 その後のふたりの生活① ~櫻井×二宮~
その後も、風磨は翔さんに
何かにつけ『兄貴、兄貴』って懐きまくり、
彼も食事に連れてったりしてたけど。
でもね。
翔さんが一番なのは、
俺だから...
分かってるからね(^^;
分かってても、モヤモヤする気持ちは、
無くなんないけど。
そんな後輩から慕われる彼だから、
面倒見のいい、
後輩想いのところも、ひっくるめて、
それが『櫻井翔』な訳で、
そんなところも、好きだからさ...
割り切る努力をしようって思う。
それに、
風磨とどこに行ったのか、
どんな話したのか、
俺が全然聞かなくても、
翔さんの方から、逐一報告がある...
俺がゲームしてる横で、
俺を不安にしないように、
翔さんなりの気遣いで、そこは、ちゃんとしてくれる。
本音はね...
聞きたくないような、
知りたいような...
ってとこだけどね(^^;
そんで、ちょっと悔しいのは、
俺が、芸人の飲み仲間とか、
事務所の後輩と食事に行っても、
翔さんは、まったく気にしてないってこと...
別に、やきもち妬かせたくて
やってる訳じゃないけど、
ちょっと、不公平だよね...(-ω-)/
そんなこんなで、結局のところ、
俺たちの仲は、相変わらずラブラブだった。
季節は駆け足で過ぎ、春から夏へと、
変わろうとしていた。
大野さんと松潤のドラマも好調で。
ドラマ離れが囁かれる中、
視聴率もワンツーで終盤を迎えていた。
そんなのに左右されたくないって、
そう思うけど、
それが絶えずついて回るのがこの世界。
成績がいいに越したことなないんだ。