第2章 『君が好き』 ~松本×櫻井~
テレビをつけると、
夜桜の下で酒を飲んで騒ぐ人たちのニュースが、流れている。
....桜ももうすぐ終わる。
この日は、忙しいドラマの撮影の合間、
一日だけ奇跡的に貰えた休みの日。
俺はレンタカーを借りて、
大好きなあの人と、
桜の花を見に行こうと思っていた。
もうさ、久々の昼間のデートの上に、
二人で花見♪♪
こんなシチュエーションに、
テンションあがらないヤツ、いる?
いやいや、いないだろう~?
嬉しくって、夕べあんまり、
眠れなかったんだよね...実は..
俺は待ち合わせ場所に車を停めて、
携帯電話を弄っていた。
『ちょっと、早く来きすぎちゃった!』
.....空は青く、風も暖かい..
天気予報では、
『気温が上がって、汗ばむ陽気』らしい。
......♪..♪.♪♪...
鼻唄を歌いながら携帯画面に
見入る俺は、不意に助手席のドアが開くから、マジでビックリした!
帽子を目深に被った彼が乗り込んできた。
「早いな、待ってた?」
「翔くん❤全然!!今来たとこ..」
↑15分前から居ましたよね、確か。
帽子を少しあげて、俺の顔を見て、
にっこり笑った、国民的アイドル
『櫻井翔』....ヤバい////
↑あなたもアイドルですけど...
その爽やかなsmileに、キュン死する//
↑どうでもいいけど、行きましょうか?
俺は、車を発進させた。
一路、桜の知られざる名所...
栃木県小山市...
都心の桜には間に合わなかったから、
少し遠出することに。