第6章 休日1
週明けの月曜日
みんなの手には
手のひらサイズの赤いタコのぬいぐるみ。
「水族館いいなぁー!今度皆でいこう!」
「てか、なんでタコ」
「殺せんせーだから?」
そんな会話が教室でさことに、職員室にいる私が気づくはずがなく、殺せんせー、ビッチ先生にもぬいぐるみを渡した。
「ありがとうございます、マシロさん。生徒からお土産を貰えるとは、感激で涙がっ」
「流れてないし」
「フンッ、こんなタコよりイルカとかなかったわけ?」
「いらないなら返して」
「べっ別にいらないとは言ってないわよ!」
どっちだよ
ーーー--
烏間のは
家に帰れば
玄関には白と黒の二頭のイルカのぬいぐるみが迎えてくれるんだよね。