第5章 イリーナ先生
教室に戻ると
変わらずイェラビッチがなんか叫んでいる。
でも、前とは違って皆楽しそうに笑っている。
「なにかあった?」
カルマに聞いてみると
なんかイェラビッチがまとも?な授業を初めてビクビクしながら謝ってきたらしい。
それでみんなが、ビッチねえさんからビッチ先生に呼び名を変えたらやっぱり怒ったらしい。
「面白いね」
クスッと笑ったら
カルマの顔がほんのり赤くなった。
「笑った方がかわいーじゃん」
カルマの言葉に
今までイェラビッチをからかってたみんなが私を見た。
怖いよ、目が怖い!
「うわー!俺もみたかった!」
「カルマずるい!」
「もっかい笑って!」
一斉攻撃で
みんなが口を開いた。
どうしよう!
「あんたたち!はやくすわんないと殺すわよ!」
イェラビッチの言葉も虚しく
私は二度目の逃亡を図り職員室の烏間に抱きつくのだった。
殺せんせーがピンク色になっているのにも気付かずに。