第3章 殺せんせー
転入初日
誰かと話すこともなく放課後。
私は教室で一人烏間を待っていた。
帰り道を覚えていないから、帰れないのだ。
「マシロさん、まだいたんですね」
執行対象が教室に入ってきた
その手には何冊か本を持ってる
「あなたはもう少し勉強が必要なようなので、小学校の教科書を買ってきましたよ。ヌルフフフ」
「いらない」
「暗殺者は、教養も必要です」
暗殺対象の言葉に外していた視線を戻す
夕日で黄色がオレンジに見えた
「わたしは、必要ないと、言っていた。」
「いいえ、このクラスの一員となった以上ちゃんと勉強もしていただきます」
そう言って
机に教科書を置いた
「今日から放課後、烏間先生が貴女を迎えに来るまで一緒に勉強しましょう」
特に断る理由もなくなってしまったので
了承した。
「まずは足し算からです。1+1は?」
「知らない」
「これは少々手がかかりますね…」