第7章 柔らかな刺
「智…は、俺の…ものだから…」
「うん…」
仕事に支障が出たっていいやって、思った。
俺も和也の胸板に噛み付いて、吸い上げて赤い痕をつけた。
「和也も、俺のものな」
そう言って笑うと、和也は泣き笑いした。
「うん…俺…智のものだよ…」
かわいい…
かわいいよ…和也…
髪に手を入れて、和也にキスする。
愛おしいな…
こんなに愛おしいなんて…
指を抜くと、和也の身体が少し震えた。
和也の足の間に入ると、そこに俺を当てた。
すっごく熱かった。
俺の身体も凄く熱くて。
発火するかと思うくらい熱かった。
ゆっくりと、そこを撫でるとそのまま前に進む。
入り口で少し引っかかった。
「和也…力ぬいて…」
「あ…んっ…いいからっ…わかんないからっ…そのまま入って…」
ぎゅうっと肩を掴みながら和也が言うから、腰を前に突き出した。
ぐっと圧迫感が増す。
ひどく熱くて、気持ちいい。
「あっ…なにこれ…凄いよ…和也…」
「うっ…うっ…ん…大丈夫だから…もっと、きて…?」
「ああ…たまんないよ…和也…」
気持ちよくて、気持よくて。
死にそうだった。