第25章 特別短編 たぶん夢
「ほら…翔くん、ちゃんと言わないとしてあげないよ…?いいの?」
「う…」
やべえ…いつも潤のが女の子みたいなのに、今日はやたらメンズだ。
翔ちゃんの髪を撫でながら、余裕の笑みを浮かべてる。
「潤…」
「ん?」
「し…」
「し?」
「…し…て…」
真っ赤になって翔ちゃんは潤の胸板に顔を埋めてしまった。
かっ…かわいいじゃねえかっ!
ぶっと潤は吹き出すと、もう一回翔ちゃんの顔を覗き込んだ。
「ちゃんと言って?」
「もぉうっ…しろよっ!」
「何を?」
「俺の×××におまえの△△△を…」
「だーっ…ストップ!…もう…せっかくかわいいのに…」
「うっ…うるせーっ!」
真っ赤になってる翔ちゃんを潤はそっとラグに押し倒した。
「…じゃあ、してやるよ」
ごくっと翔ちゃんは唾を飲み込んだ。
俺も一緒になって唾を飲み込んだ。
だって…潤が凄い…オスだ。
そりゃ、普段は男っぽいよ。
だけどさ、この家に帰ってくると、潤は本来の素直でかわいいやつに戻るんだ。
だから俺とか翔ちゃんにいっつも押し倒されててさ…
たまにおーちゃんも押し倒してるし…
そんなかわいい潤が、こんな顔するなんて…