第11章 夢ゆら

「智…」


俺が残りを飲み込むと、和也は起き上がった。


「先に、入れて？」


そう言うと、俺にオイルを手渡した。


「後で、俺も…あなたに挿れたい」


頷くと、身体を俺に預けてきた。


「さとでいっぱいにして…」


肩を抱いて、キスをするとオイルを手に取る。


そのまま和也の後ろに手を伸ばして、指を忍ばせた。


「ん…」


ちょっと触れただけで、和也の身体はびくっと跳ねて。


回りをほぐすように撫でて、じっくりと時を待った。


「あ……あ…さと、も…やだぁ…」


俺の肩にしがみつくように掴まって、ねだる。


「挿れて…指…」


つぷりと指を沈めると、和也の口から甘い甘い声が聴こえて。


もっと聞きたくて、ゆっくりと指を動かす。


「んっ…あぁ…さと…」


腕の中で、畝るように動く。


快感に犯されて、だんだん妖しく光る目。


赤く艶めく唇に何度もキスをして、和也をじらした。


「さと…もう…あぁ…」


ねだるように見上げてきても、まだじらす。


指が３本入ってもまだ。


和也の身体が熱くなって、汗ばんでくる。


「い、じわる…」


そう言いながら、俺の胸板に唇をつけた。


だって…かわいいんだもん…